
ジョン・マッケンローという選手をご存知でしょうか?
審判の判定に納得がいかないとコート上に寝転がったり、罵声を浴びせたり・・・「悪童」と言うニックネームの通り、お世辞にもマナーが良いという選手では無かったと思います

この時ライバルであったビヨン・ボルグという選手は正反対で審判の裁定にはどんな時でもクレームをつけることが無かったのでマッケンローはいつもヒール役という感じでした。
しかし、この選手ほど才能にあふれた選手は本当に稀で、独特のフォームから繰り出されるスーパーショットの数々に何度魅了されたことか・・・

また、ライバルのビヨン・ボルグが80ポンドというウッドラケットの限界と言われるテンションでガットを張っていたのに対し、マッケンローは女性でもかなり緩い方ではないか・・・という45ポンド程度のテンションであったのも印象に残っています。
当時、ボルグのマネをしてガットをギチギチに張るか、マッケンローのマネをして緩々に張るか・・・迷ったものでしたが、どちらにしろ一般のプレーヤーにはロクな結果には成りませんでした

マッケンロー選手のマネをしたい部分は、私は「力の抜き方」ではないかと思います。
一見、やる気が全くないようなダラーっとした感じのテイクバックからは想像もできないキレのあるショットがマッケンローの持ち味!
これはダラーっとしたテイクバックで完全に力が抜けた状態からインパクトの一瞬でビシッとラケットのヘッドが走ります。
この頃は動画というものが無かったので連続写真などを雑誌で良くみましたが、あんなに独特のフォームに見えたマッケンローのフォームはインパクトの瞬間は非常にキレイでした

特にサーブは超クローズドスタンスでコースが読めない、ナチュラルにスピンが掛かりやすい打ち方なので、この打ち方がマスター出来れば現代テニスでも強力な武器になると思います。
この様にマナー的には決して誉められたものではありませんでしたが、独特なフォームの元祖「天才選手」であったと思います

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