キックサーブとは、トップスピンサーブの一種です
トップスピンを掛けたサーブの中でスピンの方向が少し変っているだけでボールが弾む方向が全く逆になり、リターンを困難にするサーブがあるのです。
それがキックサーブ・・・ツイストサーブともいう、ちょっと高度でクセ球なサーブです
スピンの方向が少し変わっているだけで・・・と言いましたが、最初はこの少しの方向を変える打ち方のコツを掴むのが大変で・・・私もかなり苦労しました。
昔トッププロに君臨していた(世界ランクNo1にもなったかな?)ステファン・エドバーグという選手を覚えているでしょうか
スウェーデン出身の選手には珍しくサービス&ボレーを得意としたネットプレーヤーでしたが、彼の武器がこのキックサーブでした。
このサーブの特徴は、今言ったとおり普通のスピンサーブ同様急激に落ちて、高く跳ね上がります。
普通のスピンサーブと違う点は、更にスライスサーブでは右利きのフォア側に球が流れるのに対し、何とバック側に跳ね上がる
しかも、軌道が普通のスピンサーブと殆ど同じ野球で言う「カーブ」の軌道で来るのです。
打ち方はスピンサーブが頭の真上程度にトスを上げるのに対し、キックでは頭よりも更に後方にトスを上げ、かなり背中を反り返らせて苦しい体勢で打ちます。
この頭の後ろでインパクトする事によって、ラケットの軌道からバック側に跳ねるスピンが掛かる訳ですが、言葉や図解で理論をいくら理解しても直ぐには打てないでしょう
とにかく頭の後ろにボールを上げて、背中を掻くようにラケットヘッドが打球方向に対し真横に振られ、シュッとボールを擦る音が出る感覚をつかむ練習をします。
不思議ですが、横に振っているのに前にボールが飛ぶ感覚が掴めれば、だんだん打てるようになるでしょう
注意点はトスが後ろに上がって苦しい体制ですので、背中を反り過ぎて腰を痛めないようにしましょう。
感覚が掴めれば苦しい体勢で打たなくてもキックするサーブが打てるようになります。
練習してものにできると、ダブルスのネットプレースペシャリストになれるかも・・・
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