
マッツ・ビランデルは、ボルグ、エドバーグとともにスウェーデンテニスの黄金時代を支えた3強豪の一人です

エドバーグは3人の中では全く異色のネットプレーヤーでしたが、ビランデルはボルグ同様のグランドストローカー!
しかも出てきた時期もアドバーグの少し前、ボルグ引退後に直ぐでしたし、プレーも両手打ちバックハンドにヘビートップスピンとボルグに似ており、ボルグ2世と言われた時もありました

しかし、そんな時期は短くビランデルはビランデルとしてのキャラクター、プレースタイルで世界一にまで昇りつめました。
何がボルグと違ったのか? 大ザッパに言うとよりオールラウンドなプレーを取り入れて進化して行った・・・というべきでしょう。
ボルグがウィンブルドンでは苦手でもネットに出たりしたとか・・・そういったレベルではなく、ビランデルは1982年デビュー当時からキャリア全盛の1988年までプレースタイルがどんどんオールラウンドプレーヤーに近付いていきました

ストロークもライジングで打つことが多くなったり、バックハンドもスライスで打つことが多くなったり・・・
こういったことの積み重ねにより、キャリア全盛の1988年には4大大会のうちの3タイトルを取り、ボルグが優勝できなかった全米オープンにも優勝したのです。
しかし、こういった部分がプレーに一貫性を無くしてしまった為か?は判りませんが、翌年の1989年にはさっぱり勝てなくなってしまい、ランキングが急降下してしまいました。
ここで、学びたいのは多くのプレーを取り入れ、常に進化し続けることにより、全てのコート、どんな相手にも対応していけるということ

その反面、自分が得意である基本的なプレースタイルは変えない方が良いと思います。
プロの厳しい世界のことなので、どうなっていたかは判りませんが、印象としてはデビュー当時のマシーンの様にどんな球もヘビートップスピンで返してくるビランデルの方が、全米では勝てなかったかも知れないけれど、あと5年は全仏で優勝出来たような気がします

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